こんにちは!
ちくたくです。
ベタは初心者からマニアまで、幅広い層から愛される代表的な熱帯魚です。
水質悪化と酸欠に強い魚として知られ、ショップではコップに入ったベタが並べられている様子がよく見られます。
一方で、
「ベタをコップで飼うのはかわいそうだからやめたほうがいい」
という声もよく聞かれます。
ではなぜ、ベタをコップで飼うのはかわいそうなのでしょうか。
ちくたくが、ベタをコップで飼うのはかわいそうだと言われる理由を調査しました!
そこで今回は、「ベタはコップで飼えるの?かわいそうと言われる4つの理由」というテーマでお話していきます。
目次
ベタをコップで飼うとかわいそうな4つの理由
「ベタをコップで飼うのはかわいそう」と言われるのには、ちゃんとした理由があります。
ちくたく自身も、ベタをコップで飼い続けるのはやめたほうがいいと思っています。
それには、次の4つの理由があります。
・泳ぐスペースが狭い
・水質がすぐに悪化する
・水温の変化が激しい
・ベタがヒレを自由に広げられない
ショップと家庭の違いも含めてみていきましょう。
泳ぐスペースが狭い
ベタは体長5センチ程度になる、小型熱帯魚としてはやや大きな部類に入る魚です。
ゆったりした動きなのであまり動かないと思われがちですが、実は1日中泳ぎ回っているのでかなりの運動量があります。
コップでは、ベタは体を反転させる程度の運動しかできず、運動不足になってしまいます。
ショップではすぐに売れてしまうことを前提にしているので運動不足が問題になりにくいのですが、自宅で飼う場合,コップでは狭すぎます。
水質がすぐに悪化する
いくら水質悪化に強いベタでも、悪化した水を好むわけではありません。
丈夫だからなんとか耐えられる
というだけのことです。
普通、熱帯魚の水槽では魚のフンや老廃物をバクテリアが分解してきれいにしてくれます。
そのため、水質のバランスが保たれていますが、コップではこのバランスは保てません。
ベタが出したフンや老廃物で、すぐに水がダメになってしまいます。
ショップの場合、別の大きな水槽からすでに完成されたバランスの水を汲んで毎日水替えするため、さほど水質が悪化しないのです。
水温の変化が激しい
コップのように小さな容器では水質が悪化しやすいだけでなく、水温も安定しません。
部屋の温度の影響を受けて、大きく変化してしまいます。
ベタは水温への適応幅も広い魚ですが、水温があまりに激しく変化すると病気になりやすくなります。
また、コップではヒーターを設置することもできません。
ショップでは室温自体が熱帯魚の飼育に適した温度に管理されていることが多く、水温変化が起こりにくくなっています。
ベタがヒレを自由に広げられない
皆さんがよく見かける、ひれが大きく美しいベタの性別はオスです。
このベタのオスはときどき自慢のひれをめいっぱい広げる行動をとります。
この行動はフィンスプレッディングと呼ばれる行動で、ほかのベタへの威嚇や、ひれに新鮮な水を当てることで病気を防ぐ意味があるとされています。
コップではこのフィンスプレッディングが満足にできず、ベタにストレスが溜まります。
また、ずっと折りたたまれたままの部分は水カビなどの病気が発生しやすくなります。
ベタの飼育に最適な水槽
コップでずっとベタを飼育飼育し続けるのはかなり無理がある、ということがわかりました。
では、ベタの飼育に適した水槽とは、どんなものなのでしょうか。
ベタが好む環境って?
ベタの飼育に適した水槽を考える前に、ベタがどんな環境だったら健康に過ごせるのか知っておきましょう。
ベタが好む環境は主に以下の3つです。
・余裕をもって泳ぎ回れるくらいの広さ
・28度前後で安定した水温
・水流がないか、ごく弱い環境
野生のベタは、タイなど東南アジアの池や沼にすんでいます。
そのため、暖かく安定した水温と、水流の弱い環境を好むのです。
ベタ飼育にオススメの水槽
ベタを健康に美しく飼うためには、次のような水槽とアイテムがあるといいでしょう。
ちくたくも、ベタを飼育する際にはこのようなセットを組んでいます。
・30センチ水槽
・小型ヒーターとサーモスタット
・スポンジフィルター
水槽は大きすぎるということはないのですが、ベタは相手を死なせてしまうほど激しいケンカをするため、複数飼育ができません。
ベタ1匹がじゅうぶんに泳ぎ回れる広さという意味では、30センチ水槽がいいでしょう。
ベタに適した水温で安定させるためには、ヒーターとサーモスタットが必須です。
最近はヒーターとサーモスタットが一体になったオートヒーターが主流なので、そういったものを使うといいでしょう。
ただし、ヒーターは水温を上げるためのアイテムなので、暑すぎるときはエアコンで室温を下げるか、水槽用ファンを活用しましょう。
水質を保つにはフィルターが必要ですが、ベタはひれが長いために水流の影響を受けやすく、強い水流は好みません。
エアポンプで動くスポンジフィルターなら、あまり強い水流を起こさずに水質を保つことができます。
ベタをコップに入れるのは無理?
ベタに適した環境を用意しようとしたら30センチ程度の水槽をきちんとセットする必要があるのですが、コップに入ったベタが見たい、という気持ちもあると思います。
きちんとした水槽をセットしたうえで、一時的にコップにベタを入れる分にはあまり問題ありません。
SNS映えする写真を撮りたいときや友人を家に招くときなど、そのときだけベタにコップに入ってもらうといいでしょう。
ベタを入れるコップには普段ベタを飼育している水槽の水を入れるようにしましょう。
ベタをコップで飼うとかわいそうな4つの理由まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ベタをコップで飼うのはかわいそうだと言われる理由を調査してまとめました。
ベタをコップで飼育するのは、
・泳ぐスペースが狭い
・水質がすぐに悪化する
・水温の変化が激しい
・ベタがひれを自由に広げられない
という4つの理由で、かなりベタに負担がかかってしまいます。
30センチ程度の水槽を用意し、ヒーターやサーモスタット、フィルターを設置して飼うようにしましょう。
ベタは環境が良ければ数年は生きる魚です。ぜひ、大切に飼育してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。