こんにちは、
ちくたくです。
前回は「元生き物研究生が実際に飼育してきた初心者飼育しやすい生き物5選!」というタイトルで初心者が飼育しやすい生き物を紹介しました。
まだの方はこちらをご覧ください。
元生き物研究生が実際に飼育してきた初心者でも飼育しやすい生き物5選!
今回は逆に、
「元生き物研究生が実際に飼育してきた初心者には飼育が向かない生き物3選!」
というテーマで、僕が実際に飼育してきた生き物の中で飼育初心者の人にはあまり向かないと感じた生き物を紹介していきたいと思います。
目次
初心者には飼育が向かない生き物の特徴とは?
初心者には飼育が向かない生き物と言っても、
「どんな生き物が飼育に向かないの?」
と疑問に思っている人は多いはずです。
僕が思う初心者の飼育に向かないというポイントは大きく分けて3つ挙げられます。
1.成長して大きくなり過ぎる
2.繁殖して数が増えすぎる
3.飼育難易度が高い
これらのポイントが挙げられます。
成長して大きくなり過ぎる
まず、成長して大きくなりすぎるのがなぜダメなのかというと、
体長が大きくなる分、それに伴い飼育スペースも大きく確保しなければならないからです。
幼体のころはとてもサイズが小さく省スペースで収まっていても、成長して倍以上の大きさになれば、そこまで飼育してきた飼育環境を生体の大きさに合わせて大きく広くしていく必要があります。
飼育者の中には、飼育してきた生き物が自分が思っていた以上に大きくなりすぎてしまって、世話がしきれず、野生に逃がすという行為を行う人もいます。
もともと日本にいる種でも、そこの地域にはもともと生息していない種かもしれませんし、そもそも同じ種でも別の地域からの移入は生態系に影響を与えてしまいます。
なので飼育していた生き物を、自分勝手な理由で絶対に野生に逃がしてはいけません。
繁殖して数が増えすぎる
飼っている生き物同士を掛け合わせて繁殖を行うのは、生き物を飼育する醍醐味の一つかもしれません。
しかし、増やしすぎてしまえば飼い主の負担もその分増えてしまうのも事実です。
これから紹介していく生き物にも当てはまるのですが、雌雄を同じ空間に入れるだけで、ものすごいスピードで繁殖を行いあっという間に数が何倍にも増えてしまうということもあるのです。
この特性を利用して餌用に繁殖させている人もたくさんいますが、飼育目的で数を増やしすぎるのはあまり良くないです。
小さなスペースに過密で飼育するのも生き物側にものすごい負担がかかってしまいますので、繁殖は計画的に行うようにしましょう。
また、増えすぎたからと言ってその生き物を絶対に野生に逃がしてはいけません。
飼育難易度が高い
生き物の中には他の生き物と比較して、気温や湿度、水温や水質に敏感な生き物も数多くいます。
他にも、餌は必ず生きている餌を与えなければならない種だったり、飼育設備を揃える金額が高かったりと、初心者にはオススメできない部分がある生き物もいます。
ペットとして販売されている生き物は、初心者でもしっかり調べて事前準備をし、相当な覚悟があれば、飼育できる生き物ばかりだと思います。
しかし、僕的には初心者の方には最初から難易度が高い生き物の飼育からではなく、比較的簡単に飼育できる生き物を最初は選んで頂いて、まず生き物を飼育するという自信をつけて頂きたいと考えています。
そこから徐々に様々な生き物の飼育にどんどん挑戦していく流れで、初心者の方は生き物飼育を始めてみてください。
初心者には飼育が向かない生き物3選を紹介!
ではここから、元生き物研究生である僕が今まで実際に飼育してきた生き物の中で初心者には飼育が向かないと個人的に感じた生き物を紹介していきたいと思います!
生き物飼育初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
カメ
カメはホームセンターのベッドコーナーでよく目にする生き物です。
・ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)
・ゼニガメ(クサガメ)
という名前で売られているのを皆さんみたことがあるかと思います。
イメージで言えば飼育している人が多いですし、飼おうと思えば比較的簡単に飼育できちゃいます。
では、なぜ僕が初心者にカメの飼育をはじめにオススメできないのかというと、
カメは成長すると生き物飼育初心者が思っているよりも大きくなってしまうからです。
ペットショップやホームセンターで売りに出されているカメはほとんどが子ガメで、大きさで言えば、5センチほどです。
この小さな子ガメを見て、
「小さくてかわいい!飼いたい!」
と言い、実際に購入した人を僕は見たことがあります。
しかし、ミドリガメもゼニガメも成長しきると30センチになる個体もいます。
この大きさのギャップで大きくなったカメを野生に逃がしてしまい、現在日本ではミシシッピアカミミガメが生態系における外来種問題となっているのが現状です。
下調べをして飼育する分には良いのですが、勢いに任せて飼育を始めるのはやめましょう。
マウス
ここでの生き物は飼い方次第で後々手に負えなくなるので項目に入れさせていただきました。
マウスと大きなくくりでまとめましたが、ペットショップでよく見る種類は
・ハムスター
・パンダマウス
・ハツカネズミ(餌用)
辺りをよく見かけます。
この子たちはとにかく飼育目的で雌雄で同じケージ内で飼育しては絶対にダメです!
雌雄で同じケージに入れるとどうなるか言うと・・・
とにかく増えます。
「ねずみ算」という言葉があるように、
2倍、3倍、4倍と、どんどん増えていくほど繁殖力が高い生き物です。
というのも、「ハツカネズミ」の由来は、妊娠してから二十日(はつか)で出産してしまうところから付けられたと言われています。
一度に産む数も1回の出産で5匹前後、出産回数は年に多くて10回も行われるそうです。
1ペアだけでもこの繁殖力なので子ども同士が繁殖すると考えるととても恐ろしいです。
僕は「パンダマウス」を飼育したことがあり、パンダマウスは僕の大学の講義の一つである実験動物学を担当している教授から頂いたのですが、
雌雄でまとめると増えてしまうことは知っていたので、分けて飼育していました。
一方で、
同じ大学に通っていた友人はハツカネズミの飼育を始めたのですが、ハツカネズミ繁殖力を侮っていたため、雌雄で同じケージに入れて飼育してしまっていました。
後の事は想像にお任せしますが、とても苦労されていましたね笑
このようにマウス類は雌雄で同じケージに入れて飼育してしまうと、後々爆発的に増えてしまうため、初心者には向かない生き物となっております。
初心者には一匹ずつ飼育して頂くのがオススメです。
海水魚
水族館に行ったことのある人ならわかるかもしれませんが、海水魚は全体的にカラーリングがとても綺麗で、種類がとても豊富です。
ペットショップに行って海水魚コーナーを見たとき、その美しさに誰もが魅了されることでしょう。
しかし、海水魚が生き物飼育初心者に向かない2つの理由があります。
それは、
・飼育設備の費用が割とかかる点
・比較的に飼育難易度が高い点
この2点が生き物飼育初心者には向かないと僕自身は思いました。
まず、飼育設備の費用が割とかかるという点ですが、
海水魚は、飼育設備を全て揃えるとなると、最低3万円はかかるとみてください。
しかし、これはあくまで必要最低限の設備を揃えた場合ですので、サンゴや見た目などにこだわる、本格的な海水魚飼育設備を揃えるとなると、数十万円は覚悟しておいた方がよいでしょう。
次に、比較的に飼育難易度が高い点ですが、
これは飼育設備費用にも繋がる話で、飼育設備にお金をかけるほど飼育難易度は下がります。
僕自身海水魚飼育を昔していたのですが、
この時は、自分で海に行って採取した魚やヤドカリなんかを水槽で飼っていました。
海水を作る専用の塩を準備したり、フィルターなんかも用意して飼育に挑みましたが、あまりうまくいきませんでした。
当時は小学生か中学生くらいだったので、設備投資をすることがなかなか厳しかったので、自分なりに調べて最低限の費用で飼育環境を作ったのですが、やはり、しっかりした設備を整えなければ、海水魚飼育は難しいと実感しました。
今まで、自分で試行錯誤しながら飼育環境を整え生き物飼育をしてきた経験もあったので、海水魚飼育はそれらと比較して繊細な準備が必要だと感じています。
これらの2点から海水魚は初心者に飼育が向かないと判断させて頂きました。
初心者には飼育が向かない生き物まとめ
いかがでしたか?
・カメ
・マウス
・海水魚
これらの生き物はすべて実際に僕が今まで飼育したことのある生き物から選んでいるため、
他にも初心者が飼育に向かない生き物はいると思いますし、
人によって感じ方も異なるためこれらの生き物から飼育スタートしても全然問題ないです。
むしろ、飼い方をしっかり熟知して飼育環境を整えることができれば、どの生き物も魅力的であるため、だれでも飼育できちゃいます。
どの生き物にも言える事になりますが、飼育する前に下調べをしっかり行わずに、ノリと勢いだけで飼育スタートするのはやめましょう。
そして、飼い主には飼育している生き物の命の責任があるため、どんな理由があろうとも終生飼育をしていく義務があります。
このことを心に留めて生き物飼育に取り組んでみてください。