こんにちは!
ちくたくです。
水槽などのアイテムが小型で手に入りやすくなったおかげで、誰でも手軽に魚の飼育を楽しめるようになりました。
特にコロナ禍で「おうち時間」が増えたことで、インドアで楽しめる飼育に興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
その中でも手軽な、エアーを使用しなくても飼育できる丈夫で飼いやすい魚をご紹介します!
そこで今回は、「初心者にもおすすめなエアーなしでも飼いやすい魚5選!」というテーマでお話していきます。
目次
エアーなしでも飼いやすい魚5選
エアーなしで飼える魚の条件は、酸欠に強いことと、水質悪化に強いことです。
この条件でも飼育できる魚としては、次の5種がおススメです。
・ベタ
・グラミー
・アカヒレ
・メダカ
・金魚
それでは1種ずつ解説していきます!
ベタ
酸欠や水質悪化にも強い熱帯魚の代表格がベタです。
「コップで飼える」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ベタは東南アジア原産の魚で、ため池や沼のようなところに生息しています。
全長は8センチほどで、オスの方がメスより大きく美しくなります。
別名を「闘魚」といい、オス同士は激しく争います。
多くの改良品種が知られ、赤や青など様々な色のベタを見ることができます。
ベタには「ラビリンス器官」という独自の呼吸器官があり、空気を直接吸い込んで呼吸することができます。
このため、
エラ呼吸ができないような酸欠の水中でも、空気を吸うことで呼吸ができるのです。
グラミー
ベタほどの知名度はないかもしれませんが、グラミーの仲間もベタに負けず劣らず丈夫な魚です。
実は、グループとしてはベタに近く、ベタと同じラビリンス器官をもっています。
このため、酸欠に強いという特徴をもっています。
ただし、グラミーには種類が多く、中にはチョコレートグラミーやリコリスグラミーのように水質に敏感で飼いにくい種や、パールグラミーのように20センチ近い大きさになるものもいます。
最近はあまり見かけませんが、オフスロネームスグラミーは50センチほどになるので、安易に飼い始めないほうがいいでしょう。
初めて飼うのにちょうどいい大きさの丈夫なグラミーとしては、ドワーフグラミーがおススメです。
ベタと同じくらいの大きさで、丈夫で飼いやすく、しかも性格が温和なので複数飼育も可能です。
アカヒレ
アカヒレはかなり古くから知られる観賞魚で、全長2~3センチ程度の小型魚です。
よく熱帯魚として扱われますが、原産地は中国南部で、日本と同じく四季のある場所です。
このため、年間を通して屋外飼育が楽しめます。
日本でいうところのメダカのような魚で、原産地でも水田脇の水路やちょっとした水たまりにいるような魚です。
このため、酸欠、水質悪化、高温、低温のすべてに強く、非常に飼いやすい魚と言えます。
ときどき「コッピー」などの名前で小瓶に入れられているのもアカヒレです。
最近では品種改良され、ひれが長いロングフィンタイプなども見かけるようになりましたが、エアーなしなど過酷な環境で飼育するならノーマルタイプがいいでしょう。
メダカ
ベランダビオトープなど屋外での飼育が一般的になってきたのにつれて、メダカの飼育も再注目されるようになりました。
ショップで「メダカ」として売られているのはほとんどの場合ヒメダカという品種で、野生のものよりも明るい体色をしています。
もともと、日本に広く生息している在来の魚で、アカヒレと同じく水田脇の水路などに群れを作って暮らしています。
このため非常に丈夫で、かなり飼育しやすい魚です。
金魚
「ペットの魚といえば金魚」
と言っても過言ではないというくらい、言わずと知られた観賞魚です。
その歴史は古く、元々は中国で飼われていたものが日本に伝来し、独自に発展した文化とされています。
もちろん、エアーなどの器具が発明されるはるか昔から飼育されてきた魚なので、かなり飼育しやすい部類に入ります。
ただし、純粋な血統を維持して大切に扱われてきた品種はデリケートです。
「和金」や「琉金」あるいは「ミックス」などの名前で売られている価格の安い金魚の方が、過酷な環境でもよく耐えます。
また、実は大きくなる魚で、和金などは順調に育つと20センチを超えることもあります。
エアーの役割って?
ここまで、エアーがなくても飼育できる魚を紹介してきましたが、これらの魚もエアーのない環境を好むわけではありません。
エアーがなくてもなんとか耐えられる
と思った方がいいでしょう。
ではなぜ、魚の飼育にエアーがあったほうがいいのかを解説します!
エアーの役割① 酸素の供給
私たちが肺で呼吸するのとは違い、魚はエラで呼吸して生きています。
エラは水中で呼吸をするために優れた器官で、細かな櫛のような構造になっており、水中の酸素の粒を濾し取って呼吸しているのです。
魚が呼吸すればその分、水中の酸素が減ってしまいます。
エアーを使うことで、減った酸素を補充することができるのです。
エアーの役割② 水質維持
水中で生活するのに酸素が必要なのは、魚だけではありません。
魚が出したフンなどの老廃物は、そのままでは魚に有害な物質を出して水質を悪化させます。
水中に暮らすバクテリアという微生物がこの有害物質を分解し、魚にとって無害なものに変えてくれるのです。
このバクテリアも、生きていくために酸素が必要で、酸欠の環境では十分に活動できません。
エアーを使うことでバクテリアが活発になり、水質の悪化を防ぐことができます。
エアーなしの場合はこまめな水換えが必要
先に書いた通り、エアーを使っていない環境では水中の酸素が不足し、水をきれいにしてくれるバクテリアが十分に働くことができません。
このため、水中に有害物質が溜まりやすく、水質が悪化しやすくなります。
エアーを使っている場合でもある程度の計画的な水替えは必要ですが、エアーを使わないのならこまめな水替えが必要です。
水替えにより、バクテリアが分解できなかった有害物質を取り除くことができます。
ただし、
水替えは水質を大きく変化させることになるので、魚にとってはストレスが大きくなることも覚えておきましょう。
エアーなしでも飼いやすい魚5選まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、エアーがなくても飼える丈夫な魚を5種類紹介しました。
その5種類の魚が、
・ベタ
・グラミー
・アカヒレ
・メダカ
・金魚
以上の5種類です。
ただし、どの魚も、エアーがなくても飼える(耐えられる)だけで、ベストな環境というわけではありません。
できれば、きちんと整えられた環境で飼育したほうがいいでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。