こんにちは!
ちくたくです。
皆さん、カナヘビを飼っているもしくは、これから飼いたいと思っている方はいませんか?
カナヘビ(ニホンカナヘビ)は日本に広くすんでいるトカゲの仲間で、都市部でもわずかな緑があれば生息していることの多い爬虫類です。
小さくてかわいらしいカナヘビを飼ってみたいと思う方もいると思いますが、
「餌に生きた昆虫を使うのがちょっと…」
という方も多いと思います。
カナヘビを生きた昆虫ではなく、人工餌で飼うことはできるのでしょうか。
ちくたくがカナヘビが人工餌に慣れるのかを調査してみました。
そこで今回は、「カナヘビに人工餌を慣れさせる方法!おすすめの人工餌3種!」というテーマでお話していきます。
目次
カナヘビに人工餌を慣れさせる方法は?
カナヘビを飼う場合、たいていは野生の個体を捕まえてきて飼うことになります。
野生のカナヘビはもちろん野外の虫を食べて生きてきたので、人工餌など見たこともありません。
そういった個体に、どうすれば人工餌を慣れさせることができるのでしょうか。
最初は生きた餌昆虫が必要
実は、カナヘビに人工餌を食べさせるのはやや難しいものがあります。
味や食感に敏感な個体も多く、せっかく口に入れても吐き出してしまうことがあるのです。
このような個体では、あきらめて生きた昆虫を与えて飼うか、飼うのをあきらめるしかありません。
また、人工餌に餌付けされたカナヘビが売られていることはまずないので、飼い始めはどうしても生きた昆虫が必要になります。
ゆくゆくは人工餌にチャレンジするとしても、まずは飼育環境で生きた昆虫をちゃんと食べるようにしてやりましょう。
ピンセットで与えてみよう
ケージ内で生きたコオロギなどを食べるようになったら、生きたコオロギをピンセットでつまんで与えてみましょう。
ここが重要なステップです。
ピンセットからすんなりコオロギを食べてくれれば、
「ピンセットで差し出されたものは餌」
とカナヘビに覚えさせることができます。
最初はピンセットに警戒して近寄ってこなくてもそのうち慣れる個体もいますので、根気よくやってみましょう。
頭上から何かされるのは嫌がるので、なるべくカナヘビの真横や下からコオロギを差し出すのがコツです。
冷凍コオロギや乾燥コオロギを試してみよう
生きたコオロギをピンセットから食べるようになったら、次に冷凍コオロギや乾燥コオロギを試してみましょう。
冷凍コオロギの場合は常温になるまで自然解凍してから、乾燥コオロギの場合はぬるま湯でフニフニになるまでふやかしてから与えます。
まず生きたコオロギを与えて勢いをつけてから冷凍や乾燥コオロギに切り替えると、スムーズに食べてくれることがあります。
どうしても食べない場合、死んだばかりのコオロギを試す方法もあります。
人工餌を与えてみよう
冷凍コオロギや乾燥コオロギを食べさせることに成功したら、いよいよ人工餌を与えてみます。
ペレットタイプの場合は適度にふやかしてから使いましょう。
多くのトカゲでは、コオロギと一緒にピンセットでつまんで差し出すとうまくいくことが多いのですが、カナヘビは口が小さいのでこの方法が使えません。
どうしても食べない場合、冷凍コオロギを縦半分に切って、人工餌をくっつけて与えてみる手もあります。
ただ、かたくなに人工餌を食べない個体も存在するので、冷凍コオロギや乾燥コオロギに慣れたのならそれで満足するべきかもしれません。
カナヘビにおすすめな人工餌3種
昨今は爬虫類業界でも数多くの人工餌が販売されていますが、カナヘビ専用の人工餌はありません。
それだけ、昆虫食のトカゲを人工餌に慣れさせるのは難しいということです。
カナヘビに使える人工餌としては、レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)用の人工餌がオススメです。
雑食トカゲ用の人工餌やカメの餌はカナヘビに消化できない成分が含まれているので、使わないようにしましょう。
ここでは、ちくたくが実際にカナヘビに食べさせたことのある人工餌を紹介します!
ペレットタイプ
ペレットタイプの人工餌でオススメなのは、ジェックス株式会社から発売されている
「レオパブレンド」です。
スティック状のペレットで、約3分ほどふやかしてから与えます。
このスティックもカナヘビには大きすぎるので、半分くらいに割ってから与えるようにします。
つまむというより、ピンセットの先端にくっつけて食べさせるような感じです。
ゲルタイプ
ゲルタイプでオススメしたいのは、キョーリンから発売されている
「レオパゲル」です。
「レオパ版チャオチュール」と言われて話題になった商品で、パウチパックにゲル状の餌が入っています。
これを適量、絞りだして与えるのですが、ペレットと違ってふやかす手間がないので便利です。
もうひとつ、ゲルタイプとはちょっと違うかもしれませんが、レパシー社から発売されている「グラブパイ」もいい商品です。
粉末になっていて、これを熱湯で溶かして常温にするとプルプルとした固体になります。
それを適量切り出して与えるのですが、使わなかった分は冷凍や冷蔵で保管することができるので無駄がありません。
ここまで紹介した商品の中でもっともにおいが強い商品で、そのぶん嗜好性も高いように思います。
熱湯で溶かして常温まで冷ますのがちょっと手間ですが、カナヘビを人工餌に慣らしたいのなら試す価値はあるでしょう。
乾燥コオロギ
人工餌への餌付けのステップとして紹介した乾燥コオロギですが、これも立派な人工餌です。
生きたコオロギはダメでも乾燥なら何とか平気、という方なら、ペレットやゲルに慣らすよりもはるかに簡単に食べさせることができます。
また、生きたコオロギは与える前に死んでしまったり共食いして減ってしまい、買ってきた数すべてを与えることができません。
さらに、間違って逃がせば部屋のどこかでゴキブリのように生き延び、そのうちうるさい鳴き声を発します。
乾燥コオロギなら、こういった問題がなく扱いやすいといえます。ふやかすのがひと手間ですが、仕方がありません。
カナヘビに人工餌を慣れさせる方法まとめ
いかがでしたでしょうか。
カナヘビに人工餌を慣れさせる場合、丁寧に段階を踏むことが大切です。
・生きたコオロギをピンセットで与える
・乾燥コオロギ・冷凍コオロギを与える
・人工餌を与える
という順番で進めていけば、人工餌を食べるようになることもあります。
ただし、まったく餌付かない個体もいるので、人工餌に慣れたらラッキー、くらいに考えておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。